北斗七星の見つけ方|位置・方角・季節の向き
北斗七星は、北の空にひしゃく(柄杓)の形に並ぶ7つの明るい星です。星座を知らない人でも見つけやすく、星空観察の第一歩にぴったり。どの方角・どのくらいの高さを探せばいいのか、季節によって変わる向き、そして北斗七星から北極星を見つける方法まで、初心者向けにやさしく解説します。
北斗七星を探すときは、まず北を向いてください。スマホのコンパスアプリを使えば北はすぐ分かります。北の空を見上げると、明るい星が7つ、ひしゃくやフライパンのような形に並んでいるのが北斗七星です。
構成する星は2〜3等星で、特別に明るいわけではありません。しかし7つが規則的に並んだ独特の形のため、一度覚えれば市街地の空でもすぐ見分けられるようになります。
北斗七星は北極星を中心に一晩かけて反時計回りに回転しています。そのため「昨日と向きが違う」「夕方と真夜中で位置が変わった」と感じるのは正常です。方角は常に北側ですが、高さと傾きは時間帯によって変化します。
北斗七星は日本の本州付近ではほぼ一年中沈まない星ですが、季節によって夜の見え方が大きく変わります。宵(20〜22時頃)の見え方をまとめると次のようになります。
| 季節 | 宵の見え方 |
|---|---|
| 春(3〜5月) | ◎ 最も見やすい。北東〜北の空の高い位置に、ひしゃくを伏せたような形で大きく昇る |
| 夏(6〜8月) | ◯ 北西の空の高い位置。柄を下に向けた形になる |
| 秋(9〜11月) | △ 北の地平線近くまで下がり、建物や山に隠れて見えにくい |
| 冬(12〜2月) | ◯ 北東の低い位置から昇り始め、夜が更けると高くなる |
春の夜は北斗七星が北の空の高い位置に堂々と昇り、建物にも遮られにくいため、最も見つけやすい季節です。「北斗七星が見つからない」という場合は、秋の宵に低い位置を探している可能性があります。
難しい知識は必要ありません。次の順番で探せば、初めてでも見つけられます。
| 手順 | やること |
|---|---|
| 1 | 北の方角を確認する(スマホのコンパスでOK) |
| 2 | 街灯が直接目に入らない、北側が開けた場所に立つ |
| 3 | スマホの画面を見ずに5分ほど待ち、目を暗さに慣らす |
| 4 | 北の空を、地平線から頭上までゆっくり見渡す |
| 5 | 明るい星が7つ、ひしゃく型に並んだ並びを探す |
ポイントは手順3の「目を慣らす」です。明るい室内から出た直後は暗い星が見えません。5〜10分暗さに慣らすだけで、見える星の数がはっきり増えます。
北斗七星が見つかれば、そこから北極星=真北の方角を割り出せます。これは古代から船乗りや旅人が使ってきた、最も確実な方法です。
ひしゃくの器の先端にある2つの星(メラクとドゥーベ)を線で結びます。その2つの間隔を、そのままおよそ5倍に伸ばした先に、ぽつんと光る星があります。これが北極星(ポラリス)です。この2つの星は北極星を指し示すことから「指極星(ポインター)」と呼ばれています。
北極星が見つかれば、その方向が真北です。北極星は地球の自転軸のほぼ真上にあるため、一晩中ほとんど動かず、方角の基準になります。詳しくは北極星の見つけ方ページで解説しています。
北斗七星の7つの星には、それぞれアラビア語由来の名前がついています。ひしゃくの器の先端から柄の先に向かって並べると次のとおりです。
| 星の名前 | 位置と特徴 |
|---|---|
| ドゥーベ | 器の先端。指極星の1つ。7つの中で最も明るい部類 |
| メラク | 器の底。ドゥーベと結んで北極星を探す指極星 |
| フェクダ | 器の底、柄寄り |
| メグレズ | 器と柄のつなぎ目。7つの中で最も暗く、市街地では見えにくい |
| アリオト | 柄の付け根。北斗七星で最も明るい星 |
| ミザール | 柄の真ん中。すぐ隣に小さなアルコルが寄り添う |
| アルカイド | 柄の先端 |
柄の端から2番目のミザールをよく見ると、すぐ隣に小さな星アルコルが寄り添っています。この2つを分けて見られるかは古くから視力試しに使われ、アラビアでは兵士の視力検査に用いられたという伝承も残っています。空の暗い場所でぜひ挑戦してみてください。