ISSを肉眼で見る方法
国際宇宙ステーションは条件が合えば誰でも肉眼で観察できます。このガイドでは見える条件・時間帯・方角の確認・写真の撮り方まで初心者向けに解説します。
ISSを肉眼で見るには3つの条件が揃う必要があります。この条件がすべて揃う日時がcocospaceの「目視予報」で確認できます。
目視予報で今日・明日の時刻を確認
cocospaceの目視予報ページを開き、現在地のGPS取得か都道府県を選択。「最大仰角」が高いほど空高くに見えて観察しやすくなります。最大仰角20°以上の予報を選ぶのがおすすめです。
観察場所を決める
建物の少ない開けた場所が理想です。公園・河川敷・広場などが向いています。予報の出現方角に建物や木がないか事前に確認しておきましょう。
予報時刻の5分前に外へ
目を暗闇に慣らす(暗順応)のに時間がかかります。スマートフォンの画面を見続けると順応が遅れるため、赤いライト(懐中電灯の赤フィルタなど)を使うと便利です。
出現方角を向いて待つ
予報の「出現方角」(北西・西など)の方向を向きます。コンパスアプリを使うと正確に確認できます。地平線から低めの角度から現れます。
飛行機より速く動く光を探す
ISSは点滅しない白い明るい点として見えます。飛行機(数秒に一度点滅)と区別してください。空を横切るのに約5〜10分かかります。地球の影に入ると急に消えることがあります。
ISSは最大で金星(-4等星)に匹敵する明るさになります。都市部の明るい空でも十分に見えます。「あれはISSだ」と分かった瞬間の感動を体験してみてください。
ISSは肉眼では「点滅しない明るい白い点」として見えます。飛行機のように点滅せず、衛星のようにゆっくりでもなく、一定の速さで空を横切ります。
| 比較対象 | 等級 | 見え方 |
|---|---|---|
| ISS(最大) | -4等 | 金星と同等。非常に明るく目立つ |
| ISS(平均) | -1〜-3等 | シリウスより明るい。すぐ見つかる |
| 金星 | -4.5等 | ISSの最大輝度に近い |
| 木星 | -2等 | ISSの平均的な明るさ |
| 飛行機(航法灯) | -1〜0等 | 点滅するため区別できる |
ISSは90分で地球を1周するため、見える時間は通常4〜7分程度です。東西方向に通過する場合は長く、高仰角を通過する場合はゆっくり大きな弧を描きます。
双眼鏡(10〜20倍)があれば、ISSの形(ソーラーパネルを広げたH字形)がうっすら分かることがあります。ただし動きが速いため追いかけるのが難しく、慣れが必要です。最初は肉眼で全体の軌跡を楽しみましょう。
ISSは都市部でも観察できますが、視界が広い場所ほど観察しやすくなります。以下のような場所がおすすめです。
ISSの写真撮影は少し難易度が上がりますが、スマートフォンでも工夫次第で記録できます。
📱 スマートフォン
「夜景モード」や「スローシャッター」アプリを使用。三脚固定でISS軌跡を線として撮影できます。光跡撮影は露出10〜30秒が目安。
📷 デジタルカメラ
マニュアルモードでISO800〜3200、シャッター速度15〜30秒、絞りF2.8〜4。三脚必須。RAW撮影で後処理するとより鮮明に。
🎥 動画撮影
スマートフォンの動画モードで星空を背景に記録。後から軌跡をトリミングすれば証拠動画として十分。SNSシェアにも向いています。
🔭 望遠鏡・天体追尾
赤道儀で手動追尾すればISSの太陽電池パネルの形も撮影可能。最上級の難易度ですが、鮮明な写真が撮れます。
動画モードで空全体を固定撮影するのが最も簡単です。ISSが通過する方向に向けて録画を開始し、後からスクリーンショットで静止画を切り出すことができます。