北極星の見つけ方|北斗七星とカシオペヤ座から探す
夜空でほぼ真北の方向に動かずに光る星が「北極星(ポラリス)」。昔から方角の目印として使われてきました。明るすぎないので慣れないと探しにくいですが、北斗七星やカシオペヤ座を使えば確実に見つけられます。探し方の手順と、方角・しくみをやさしく解説します。
北極星(ポラリス)は、こぐま座のしっぽの先にある星で、地球の自転軸(北)のほぼ延長線上にあります。そのため一晩中、そして一年中ほとんど位置が変わらず、つねに真北の方向に見えます。羅針盤のない時代から、旅人や航海者の方角の目印になってきました。
よく「夜空で一番明るい星」と誤解されますが、実際は2等星で明るさは控えめ。だからこそ、近くの分かりやすい星の並びを目印にして探すのがコツです。
北斗七星は北極星のまわりを回るため、春は高く、秋は低くなるなど季節・時間で位置や向きが変わります。ひしゃくが下向き・横向きになっても、先端2星を結んで5倍のばす手順は同じです。
秋から冬は北斗七星が地平線近くに低くなり見えにくくなります。そんなときは、北極星をはさんで反対側にあるカシオペヤ座(W字またはM字の5つ星)を使いましょう。
北極星が見つかれば、その方向がほぼ真北です。北極星に向かって立つと、背中側が南、右手が東、左手が西になります。方位磁石がなくても方角がわかる、昔ながらの方法です。
北極星の地平線からの高さ(角度)は、その土地の緯度とほぼ同じです。たとえば北緯35度の東京なら、地平線から約35度の高さに見えます。北へ行くほど高く、南へ行くほど低くなります。
| 場所(おおよそ) | 北極星の高さの目安 |
|---|---|
| 札幌(北緯約43度) | 地平線から約43度 |
| 東京(北緯約35度) | 地平線から約35度 |
| 那覇(北緯約26度) | 地平線から約26度 |
地球は地軸(北極と南極を結ぶ軸)を中心に1日1回転しています。北極星はちょうどこの地軸の北の延長線上にあるため、地球が回ってもほとんど動いて見えません。
いっぽう、ほかの星は北極星を中心に、一晩かけて反時計回りにぐるりと回って見えます。長時間カメラで撮ると、北極星を中心に星がぐるぐると弧を描く「日周運動」の写真が撮れます。なお、地軸はごく長い年月でわずかに向きを変えるため、数千年単位では「北極星」になる星も入れ替わります。