金星の見方|宵の明星・明けの明星
夕方や明け方の空でひときわ明るく輝く「金星」。星空でいちばん明るく、まるで一番星のように目立ちます。夕方の西空に見えるときは「宵の明星」、明け方の東空に見えるときは「明けの明星」。いつ・どの方角・何時に見えるのか、見つけ方のコツを初心者向けにやさしく解説します。
金星は太陽系で太陽から2番目に近く、地球のすぐ内側を回る惑星です。地球からの距離が近いうえ、表面を覆う厚い雲が太陽の光をよく反射するため、星空でもっとも明るい星として輝きます。最大でマイナス4等級ほどになり、夜空でいちばん明るい恒星(シリウス)よりもずっと明るく見えます。
あまりに明るいため、「夕方に光る飛行機?」「UFO?」と話題になることもしばしば。点滅せずに白く強く輝いていれば、それはほぼ金星です。
「宵の明星」と「明けの明星」は、どちらも同じ金星のことです。金星は太陽の内側を回るため、地球から見ると常に太陽の近くにいて、太陽から大きく離れることがありません。そのため、現れるのは日没直後の西の空か、夜明け前の東の空のどちらかになります。
金星は約1年7か月(584日)の周期で、宵の明星 → 太陽に近づいて見えなくなる → 明けの明星 → また見えなくなる、を繰り返します。同じ時期には西か東のどちらか一方にしか見えません。
| 呼び名 | 方角 | 見える時間帯 |
|---|---|---|
| 宵の明星 | 西〜南西の低い空 | 日没後〜数時間(夕方) |
| 明けの明星 | 東〜南東の低い空 | 夜明け前の薄明(明け方) |
金星が宵の明星か明けの明星かは時期によって入れ替わります。夕方の西空に明るい星があれば宵の明星、明け方の東空にあれば明けの明星です。最新のその日の位置は星座アプリや天文サイトのこよみで確認できます。
金星は月のように満ち欠けします。小さな望遠鏡でも、半月形や三日月形に欠けた金星の姿を見ることができます。これは金星が地球の内側を回っていて、太陽・金星・地球の位置関係で光って見える部分が変わるためです。
面白いのは、地球に近づくほど大きく、しかし細く見えること。遠いときは小さくまるく、近いときは大きな三日月形になります。この満ち欠けは、かつてガリレオが望遠鏡で発見し、地動説の証拠のひとつになりました。