国際宇宙ステーション
(ISS)とは?
国際宇宙ステーション(ISS)は、地上約408kmの宇宙に浮かぶ世界最大の有人実験施設。15か国が協力し、いまこの瞬間も宇宙飛行士が滞在しています。高度・速度・大きさ・目的・日本の「きぼう」、そして肉眼で見る方法まで、初心者向けにわかりやすく解説します。
国際宇宙ステーション(ISS:International Space Station)は、地上約408kmの宇宙空間に建設された、人が住める巨大な実験施設です。アメリカ・日本・ロシア・欧州(ESA)・カナダなど15か国が協力して1998年から組み立てが始まり、2011年に完成しました。
地球を回りながら、宇宙という特別な環境(無重力=微小重力)を活かした科学実験や、地球・天体の観測が日々行われています。人類が宇宙に長く住み続けている、唯一の常時有人施設です。
| 項目 | 数値 | たとえると |
|---|---|---|
| 高度 | 約408km | 東京〜大阪の直線距離ほどの「上空」 |
| 速度 | 時速約27,600km | 東京〜大阪を約1分で移動する速さ |
| 周回時間 | 約90分で1周 | 1日に約16回、日の出と日の入りを経験 |
| 全長 | 約108m | サッカー場とほぼ同じ |
| 重さ | 約420トン | 大型ジェット機の数倍 |
これだけ速いISSが、今この瞬間に地球のどこを飛んでいるかはライブ地図でリアルタイムに確認できます。トップページでは高度・速度・乗員数も表示しています。
ISSは「宇宙にある研究所」です。地上ではできない、宇宙ならではの環境を使ってさまざまな研究が行われています。
「きぼう(KIBO)」は、日本が開発・運用するISSの実験棟です。ISSを構成するモジュール(部屋)の中でも最大級の大きさを持ち、日本の宇宙開発を象徴する施設です。
きぼうには、空気のある室内の実験室に加えて、宇宙空間にそのままさらして実験できる「船外実験プラットフォーム」もあります。ここから小型衛星を放出したり、宇宙環境での材料実験を行ったりと、世界的にも貴重な役割を担っています。日本の宇宙飛行士もこのきぼうを拠点に活躍してきました。
ISSには通常、常時6〜7名ほどの宇宙飛行士が滞在しています。各国から選ばれた飛行士が、おおむね半年ごとに交代しながら暮らし、実験やISSの保守を担当しています。
彼らの一日は地上と同じく、起床・食事・運動・仕事・睡眠で構成されますが、無重力なので体は浮いたまま。食事も睡眠も「浮きながら」行うのが特徴です。
現在ISSに滞在している宇宙飛行士の名前と所属は、宇宙飛行士ページでリアルタイムに確認できます。
はい、ISSは特別な道具なしの肉眼で見えます。太陽の光を反射して最大-4等級(金星なみ)に明るく輝き、点滅せずまっすぐ滑るように動く「動く星」として観察できます。
見えるのは、地上が暗く上空のISSに太陽が当たる日没後と夜明け前。頭上付近を通過するタイミングが合えば、都市部でもハッキリ見えます。